アリエスがきてから、アリ男と私は基本的に同じ飛行機には乗らない。危機管理しすぎ!感もあるけど、自分の精神衛生上しかたがない。ま、アリ男は多忙だし、不動産屋さんとの初めのやり取りも私のほうが得意なので、「地ならし」として先に現地入りする形が定着しそう。見るべきポイントやアクセスをチェックして、時間のないアリ男に効率的に確認してもらう。
今回もひとりで行く予定だったけど、1年中休みなく気を配ってくれるアリ子母にも少し楽しんでもらうスケジュールを追加して、一緒に出かけることにした(ついででごめんよ)。アリ男の短い飛び飛びの夏休み1回目は、アリエスと父子水入らずの2日間。例によって大喜びの父ちゃん・・・ありがとうね。残りの休みはみんなでお出かけしよう。
さて、人生で初めて自分達で家を建てるかもしれないので、建築物には興味津々。その観点で見てみたかった宿に予約。つくづく眺めて楽しかったので日記にも残すことに。
山にあるこの宿は元からある木々を極力生かし、そこに溶け込むように建てられている。そして陰翳礼讃。目に刺さる斬新な形状や、ひたすら白く明るさだけを追求した室内が苦手な私には、とても落ち着く雰囲気。傾斜面の利用や窓の配置などは、なるほどなるほど!いちばん印象的だったのは、深い軒。そこを伝って緑の雨がしたたり落ちて、美しかった。
旅館やホテルと住宅をいっしょくたにするわけにはいかないけれども、家族が帰ってきてジワリと幸せを感じることのできる家を、建ててみたいものだなぁ。入れ物になにを入れるかがもっと大事ではあるものの、身の丈にあった範囲で、いろいろ考えてみたいなと思う。
本館。木々の中でも浮かないデザイン
中は外の緑を取り込み、陰影を生かしたつくり
部屋は山のふところにあるよう。深い軒から雨に溶けた緑がしたたる
こんな寝床、ほんとの贅沢だよーー!!いくらでも眠れるぜっ
鶯の独唱をききながら、神々に失礼してお湯三昧
このもみじは植栽だろうけど、こんなに見事